【大会第1日目】
式典
開会式では、長年にわたって認知症ケアや認知症グループホームでの業務に携わった方々の優良職員表彰があり、東北ブロック認知症グループホーム連合会 蓬田隆子会長より表彰状を授与されました。
基調講演
基調講演は、厚生労働省老健局総務課認知症施策推進室 室長補佐の 余語卓人 氏を講師に、『介護保険制度と認知症ケアを取り巻く情勢』と題して講演いただきました。
次期制度改正に向けてのポイントや、認知症ケアの現状、地域包括ケアシステムと認知症施策、認知症ケアの拠点としての認知症グループホームへの期待など、様々な観点から認知症ケアを分析し、わかりやすく説明いただきました。
特別講演Ⅰ
特別講演Ⅰでは、由利本荘市にある 特定医療法人荘和会 菅原病院の院長 菅原和彦 氏より『精神科病院と認知症の今後』と題して講演をいただきました。
現役の精神科医として臨床現場で診る認知症の方々の具体的症状や歴史的変遷、対応について、医療と介護それぞれが、地域の中で果たすべき役割、具体的な事例を通してのエピソードなど、ユーモアを交えながらお話いただきました。
特別講演Ⅱ
特別講演Ⅱは『秋田で必察in2017』と題して、NPO法人風の詩理事長 永島徹 氏をお招きして講演いただきました。
秋田へはもう何度も来ていただいている永島氏は、当会でも2度目の講演でしたが、永島氏の必察の視点から、わかりやすく、鋭く、優しく、認知症ケアに携わる私たちに向けてのアドバイスをいただくことができました。
会場からは時折笑いもおきつつ、皆永島氏のお話に耳を傾けていました。
情報交換会
夕方からは、情報交換会も行われました。
参加者同士が情報交換をしながら相互の親睦を深めていました。
【大会第2日目】
実践報告会
大会第2日目は、実践報告会とし、東北各県での先進的な事例の発表がありました。
3部構成とした実践報告会では、それぞれにテーマを設け、座長とコーディネーターによる助言をいただきながら、各県の代表が日ごろの活動や取り組みについて発表されていました。
第1部
『認知症ケアの拠点としてのグループホームのあり方』
認知症ケアの拠点としての活動についての発表がされた第1部では、地域に開かれた認知症ケアの拠点としてのグループホームについての実践報告がありました。
認知症カフェの取り組みなどが紹介されていました。
第2部
『終の棲家としてのグループホーム』
重度化の問題や終末期のケア、看取りへの取り組みなどについての実践事例が紹介されていました。
身体的精神的に重度化が進んでも、グループホームで最後まで笑顔で過ごしてほしいというスタッフの思いがあふれる発表ばかりでした。
第3部
『人材の育成と定着のために』
魅力ある職場にするためにと、経営者、従業者それぞれの立場から、人材育成と職場への定着についての提案や実践事例についての発表がありました。
魅力ある経営者がいて、魅力ある職員がいて、利用者の笑顔があって、魅力ある職場になっていくのだということが改めて認識することができました。
【熱い思いをバトンタッチ】
2日間にわたって開催された大会は成功裏に終えることができ、翌年の開催権である山形県へ熱い思いとともにバトンタッチしました。